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下肢静脈瘤を病院で治す

下肢静脈瘤ができるメカニズム

下肢静脈瘤の原因とは

下肢静脈瘤は、足の静脈がコブのように膨らんでしまう病気です。命に関わるような悪性のものではありませんが、足のだるさやむくみなどの慢性的な症状を引き起こします。なぜ下肢静脈瘤が出来てしまうのか、その発生メカニズムを見ていきましょう。

心臓から送り出された血液は、動脈を通って足まで運ばれます。そして足から心臓へは、寝ている時以外は重力に逆らい静脈を通って戻ってきます。その時ポンプの役割を果たすのが、ふくらはぎの筋肉です。ふくらはぎの筋肉が収縮する事で血液が心臓へ押し戻されるのです。筋肉が緩む時には押し戻す力も止まり、血液は重力に従い足の方へ下りようとします。静脈にはその逆流を防ぐため、逆流防止弁がついています。下肢静脈瘤は、この逆流防止弁が壊れることが原因で起こる病気です。

ただ立っている状態では筋肉があまり動かないため、心臓へ戻る血液の量は減ります。ですが、心臓から送られる血液の量は常に同じなので、脚へ血液が溜まっていきます。そのため、静脈の内部では圧力が高くなって逆流防止弁にも強い負担がかかります。その強い逆流圧によって弁が変形し、空いた隙間から血液が逆流を始めます。その状態が続くと弁はすっかり壊れて、血液も大量に逆流していきます。逆流した血液が血管内に溜まり、血管が拡がり、足の皮膚表面に浮き出てコブのような膨らみになります。これが静脈瘤です。

下肢静脈瘤はふくらはぎの筋力低下が原因の一つで、40歳以上の女性に多く見られ、加齢とともに増える傾向にあります。また、妊娠時には血管の壁を柔らかくする黄体ホルモンが多く分泌され、静脈の弁も壊れやすくなります。そのため出産経験のある女性の半数が発症するとのデータもあります。あまり動かない立ち仕事でも発症しやすく、1日に10時間以上では重症化しやすくなるので気を付けましょう。そのほか、遺伝により発症するケースもあります。